
植物療法の本場フランスなどで学んだ知識と、生理学に基づいた確かなアロマテラピーをお伝えします。まずは無料講座から。

シナモン(樹皮)
基本情報
一般名:シナモン、セイロンシナモン、Cinnamon
学名:Cinnamomum verum、Cinnamomum zeylanicum
科名:クスノキ科
産地:スリランカ、ベトナム、インドなど
抽出方法:水蒸気蒸留法
抽出部位:樹皮
特性成分:シンナム·アルデヒド、酢酸シンナミル、オイゲノールなど
主な効果・効能
抗菌、抗真菌、抗ウイルス、抗寄生虫、強力な抗感染作用、胃腸強壮、腸や泌尿器の抗感染、駆風、腸管蠕動促進、心身強壮、催淫、抗うつ、抗酸化など
解説
シナモン精油は、お菓子や紅茶の香り付けでお馴染みのセイロンシナモンの樹皮の精油と葉の精油、そしてシナモンカッシア精油の3種類がメインで流通しています。本サイトの説明はセイロンシナモン(樹皮)についてです。
シナモンには、シンナムアルデヒドが多く含まれ、強力な抗感染作用があり、消化器系の感染症によく使用されます。皮膚や粘膜への強い刺激がありますので、皮膚塗布時には必ず希釈して使用します。
皮膚や粘膜への刺激があることと、香りが強く長く残るので、芳香浴に使う場合は、ごく少量使用します。
心身に対する強壮作用がありますので、気力体力が落ち込んでいる時に内服で使用すると、動きやすくなりますが、体は休みを必要としているはずなので、ここぞという時の使用に止め、使い過ぎには注意します。運動前のウォーミングアップにも。
天然香料を作り、お菓子や紅茶にごく少量入れると甘みを感じ美味しくなります。
使用方法と使用例
【使用方法】
皮膚塗布(微量)、芳香浴(微量)、経口摂取、お菓子や料理の香り付け
【使用例】
*心身賦活作用(大人のみ):ラヴィンツァラ・シネオール3、シナモン3、レモン3、ローズマリー・シネオール1の割合で精油をブレンドしてよく混ぜた後、それを2滴、空のカプセルに入れ、空いた部分に食用オリーブオイルを満たして飲用します。1日1~2回、間を5時間は空けて。使用目安期間は1週間まで。
*紅茶への香り付け:シナモンとゼラニウムで1%濃度もしくは0.5%濃度の精油香料(スピリタスを基材)をそれぞれ作成し、1滴ずつ紅茶に落とします。
*ジンジャークッキーの香り付け:シナモン精油香料とジンシャー精油香料を作成(植物油を基材)し、ジンジャークッキーに少量入れると、材料のショウガやシナモンなどのスパイスの香りを引き立て、より味に深みが出ます。全材料200gに対してシナモン精油香料5滴、ジンジャー精油香料15滴が目安です。お好みで加減してください。精油香料の油分が追加されますので、その分を材料に考慮しておきます。シナモンは香りが強いので少な目にします。
精油の濃度は、精油1滴あたり0.05mLで計算しています。メーカーによって1滴の量が違いますので、使用前にご確認ください。
注意事項
・6歳以下の子供、妊娠中、授乳中の方は使用を避けます。
・通院中、投薬中、基礎疾患のある方は医師・薬剤師にご相談の上でご利用ください。
・皮膚や粘膜に強い刺激がありますので、注意して使用してください。
・小児、認知症の方、ペットが触れない場所に保管してください。
・推奨される用量を超えないようにしてください。
・目や粘膜との接触をすべて避けてください。目に入ったり、粘膜に付いた場合は新鮮な植物油で流してください。水を使うと、より体内に浸透しやすくなります。
こちらのページの情報をご利用になる前にぜひ下記のページも合わせてご覧ください。