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真正ラベンダー
基本情報
一般名:真正ラベンダー、ラベンダー、トゥルーラベンダー、Lavender
学名:Lavandula angustifolia、Lavandula officinalis、Lavandula vera
科名:シソ科
産地:ブルガリア、フランスなど
抽出方法:水蒸気蒸留法
抽出部位:花
特性成分:酢酸リナリル、リナロール、酢酸ラバンデュリル、β-カリオフィレン、クマリン(0.05%くらいでも必須)など
主な効果・効能
神経バランスの回復、鎮静、鎮痙、鎮痛、抗うつ、抗菌、抗真菌、瘢痕形成、創傷治癒、抗炎症、筋肉弛緩、血圧降下など
解説
真正ラベンダーは、優しい花の香りに癒される精神安定に良い精油です。ストレスや不安をなだめ、就寝前に使用することで不眠を改善します。それに加えて、筋肉の痙攣や強張りをほぐす作用もあり、リラックス系のマッサージブレンドによく使用されます。けがややけどなどに使用すると痛みが治まり、回復が早まります。
毒性もなく、小児にも使いやすく、効果も多岐にわたりますので、非常にファンの多い精油ですが、それ故に合成香料や香りの似た他の植物を混ぜた偽物が非常に多く作られており、年間生産量に対して販売量のほうが大幅に多いという現状なので、購入時にはチェックが必要です。クマリンという成分が入っているかも確認出来ると良いでしょう。
原液塗布できる数少ない精油の一つですが、長期間あるいは広範囲に原液で使用することは避けます。原液塗布後に直射日光に当たることは避けましょう。小児には必ず植物油で希釈して使用します。
真正ラベンダーの香りが苦手な場合は、プチグレン・ビガラードで代用しても良いでしょう。
使用方法と使用例
【使用方法】
皮膚塗布、芳香浴、経口摂取、ルームスプレー、食品香料、石鹸やアロマクラフト用香料
【使用例】
*精神不安、不眠:真正ラベンダーで芳香浴をします。ラヴィンツァラ・シネオール2滴、ラバンジン・スーパー2滴、イランイラン1滴をヘーゼルナッツオイル10mLで希釈します(濃度:約2.5%)。数滴手に取り、ふくらはぎや首、背中に塗布して、軽く優しい気持ちで心地良いストレッチを数分ほど行ってから寝るとよいでしょう。筋肉が緩むことで眠りやすくなります。
*小児の不安やストレス性の不調、不眠に(4歳以上):真正ラベンダー1滴とローマン・カモミール1滴を少量のヘーゼルナッツオイルに混ぜてみぞおちと足の裏に優しく塗ってあげます。
*リラックスアロマバス(3歳以上):真正ラベンダーを3~5滴を植物油5mL程度に混ぜ、お風呂に入れます。38~40℃程度の温めのお湯に15~20分程、ゆったりとつかります。植物油と水は混ざらないので、植物油はお湯に浮いてしまいますが、原液がつかないように肌を守ることができます。肌が乾燥している時には、保湿にもなります。追い炊きは避けてください。完全にお湯と混ぜたい場合は、精油用のバスオイルを使用します。真正ラベンダーは皮膚刺激の少ない精油なので12歳以上であれば、原液を入れて入浴することも可能ですが、5日使用したら2日休むなど連続で使い過ぎないようにします。長時間入浴する場合は換気を行いましょう。
*スキンケア(年齢肌用/顔/濃度:約1.2%):真正ラベンダー2滴、ゼラニウム1滴、プチグレン1滴、イランイラン1滴を20mLの高品質のマカダミアナッツオイルに希釈し塗布します。
精油の濃度は、精油1滴あたり0.05mLで計算しています。メーカーによって1滴の量が違いますので、使用前にご確認ください。
注意事項
・低血圧の人は、眠気を催すことがあります。
・小児、認知症の方、ペットが触れない場所に保管してください。
・推奨される用量を超えないようにしてください。
・目や粘膜との接触をすべて避けてください。目に入ったり、粘膜に付いた場合は新鮮な植物油で流してください。水を使うと、より体内に浸透しやすくなります。
・本サイトでは、日本で一般的に広まっている塗布濃度よりも高めの濃度でブレンドレシピを書いていることがあります。ご不安な方は低濃度からお試しください。必ずパッチテストを行ってからご使用ください。
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