精油の経皮投与

経皮投与の場合の基本のガイドライン

●使用前にパッチテストを行う
●塗布に向かない精油がある
●原液のまま使用出来る精油はごく一部で、さらに局所使用限定
●小児は直接皮膚塗布が可能な精油でも希釈する
●顔、特に目や鼻の周りは刺激が強いので、かなり薄めて使用する
●植物油(キャリアオイル)の品質にもこだわる

皮膚塗布する場合は、皮膚塗布が可能な精油かをご確認の上、希釈してください。パッチテストもお忘れなく。

 

皮膚塗布しても良いものでも、生殖器や皮膚粘膜、甲状腺と腋窩(脇の下)などには原則として塗らないようにしましょう。目の周りに塗る場合は、0.5%濃度未満から試しましょう。目に入った場合、新鮮な植物油で流します。

 

皮膚塗布に使用する植物油は単に精油を希釈するためだけに使うものではなく、植物油の持つミネラルや栄養素を取り込むことと精油の効能の相乗効果で、精油の薬理作用の現れ方も変わりますので、高品質なものご使用ください。直接皮膚に吸収されますので、オーガニック栽培や無農薬栽培の植物が原料の植物油がお勧めです。

●フェノール類が含まれる精油
フェノール類が5%以下になるように希釈(肌の弱い方は1%以下からお試しください)

●光毒性のある精油
ベルガモット、レモン、アンジェリカルート、グレープフルーツなどの光毒性のある精油は、皮膚塗布後12時間以上(使用濃度による)直射日光や紫外線に当たらないように注意します。

●皮膚刺激および苛性がほとんどない精油

皮膚刺激および苛性がほとんどない精油は直接塗布できますが、そのような精油はあまりありません。真正ラベンダー(Lavandula angustifolia)などの一部の精油のみです。直接皮膚塗布可能な精油であっても、ピンポイント的な使用に止めます。原液での皮膚塗布後は5時間以上、直射日光や紫外線に当たらないように注意します。
※アロマテラピーのプロがブレンドしたものには原液塗布できるブレンドも存在します。

子どもの場合やマッサージの場合は、どんな精油も基本的に希釈したほうが良いです。良質な植物油を使ってあげてください。また、大人であっても広範囲に使用する場合や継続して使用する場合は、植物油で薄めます。

 

狭い範囲で使用する場合は必要に応じて濃度を高めにすることもありますが、広い範囲で使用する場合は低濃度で使用するというのが基本的な考え方です。

合わせて下記の記事もご覧ください。

★精油使用上の注意

★注意が必要な精油

初心者向けの希釈のガイドライン

アロマテラピーを学んだ方は以下に記載している以上の濃度を使われることもありますし、逆にもっと低濃度で使われる方もいらっしゃいます。アロマテラピーを学んだことがない方はまず以下の濃度で使用してみてください。肌の弱い方やアレルギー性皮膚炎の方は、以下の濃度よりも低い濃度で試してください。

1    オイルローション、オイル美容液として
高品質な植物油に3~10%濃度の精油をブレンドして、優しく塗ります。5%以下ですと、多くの方にとって比較的安全に使用しやすい濃度です。免疫力が上がるオイルローションを作って背骨に沿って塗る、咳を鎮めるローションを胸に塗る、などの利用方法があります。美容の為のローションを作る場合は、顔は1%未満の濃度にしてください。
※本サイトではマッサージせずに塗るだけの使用方法をローションとして記載しています。

2    マッサージオイル

マッサージをすることでより浸透するので、ボディマッサージには、3~5%濃度で使用します。顔は0.5%程度でも効果があると思いますので、低濃度から使用してみてください。

 

3    アロマバス
アロマバスを行う際にはバスオイルなど専用の入浴用分散剤を使用するか、植物油で希釈するなどして、原液が直接肌に付かないようにします。精油を塩に混ぜて浴槽に入れる方法では、塩だけが水に溶け、精油はほとんど水に溶けずに表面に浮いてしまいます。原液塗布できるような皮膚刺激の少ない精油であればこの方法でも使用可能ですが、柑橘類(圧搾法抽出)の精油などの皮膚刺激のある精油には向きません。長時間入浴する場合は、換気するようにしましょう。

濃度の目安と10mLの植物油に対する精油の滴数】

■12歳以上
・顔用ローション・マッサージオイル:0.5~1%    1~2滴まで。ただし、ニキビなどにはピンポイントで原液使用することもある

・体用ローション:3~10%    6~20滴まで(5%≒10滴)
・体用マッサージオイル:3~5%    6~10滴まで


■7~11歳    

真正ラベンダーなど直接皮膚塗布出来る精油でも、どの部位に塗るにしても10%濃度以下に。特に指定のない限り本サイトのブレンドレシピも大人の半分濃度に


■3~6歳    

小児にも使用できる、安全と広く言われている精油があったとしても、大量に使えばトラブルが起こることもあり得るので、1%濃度以下に薄めて限定的に使用


■0~2歳   

短時間の芳香浴程度に止める

​このサイトでは精油1滴=0.05mL、0.045gとして計算してあります。会社によりドロッパーから落ちてくる精油量は違いますので、各精油メーカーにお問い合わせください。