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ユーカリ・グロブルス

基本情報

一般名:ユーカリ・グロブルス、ブルーガム、Eucalyptus
学名:Eucalyptus globulus
科名:フトモモ科
産地:スペイン、中国、インドなど
抽出方法:水蒸気蒸留法
抽出部位:葉
特性成分:1,8-シネオール、α-ピネン、リモネン、グロブロールなど

主な効果・効能

去痰、抗菌、抗ウイルス、抗炎症、抗カタル、抗アレルギー、呼吸器系のうっ滞除去(主に下気道)など

解説

1,8シネオールは、別名ユーカリプトールとも呼ばれ、すっきりとした爽やかな香りが特徴で、去痰作用や抗カタル作用、抗アレルギー作用などがあり、ユーカリ類に多く含まれます。

 

ユーカリ・グロブルスは1,8-シネオールも多く含みますが、香りにクセのある芳香分子も含みますので、良い香りとは言いづらいかもしれません。そういった芳香分子を最初から除去している精油もありますが、香りが好まれない成分もアロマテラピーでは大切な働きをするので、そういった調整のされていないものを使用します。

 

ユーカリ・ラディアタが主に上気道(鼻や口から喉まで)に働きかけるのに対して、ユーカリ・グロブルスは下気道(気管支から肺)に働きかけると言われています。

 

風邪の初期は鼻や喉にトラブルが出やすいですが、症状かさらに進行すると気管支の方にまで炎症が起こり、粘性の高い痰が出るようになります。そういう時や、寝転ぶと起きているときよりも咳が激しく出るような場合に、胸~みぞおち、背中、足裏などに塗布すると効果的です。

 

やや刺激が強めで、香りにクセがありますので、芳香浴や皮膚塗布の際にはユーカリ・ラディアタやラヴィンサラ・シネオールなど、他の精油とブレンドして行うのが良いでしょう。喘息の方は単体での使用を避けます。

1,8-シネオールを多く含む精油は、2歳以下の乳幼児への使用を控えます。また、1,8-シネオールは優れた去痰作用があるのですが、粘膜を乾かしますので、1週間程度を目安に、同じく去痰作用のあるα-ピネンを多く含む精油と交互に使用すると良いでしょう。

使用方法と使用例

【使用方法】

皮膚塗布、芳香浴、吸入、石鹸やアロマクラフト用香料

​【使用例】

*気管支炎や風邪、インフルエンザ用ローション(濃度:約9%):ヴィンツァラ・シネオール8滴、ティーツリー5滴、ユーカリ・グロブルス5滴、ローリエ2滴をマカダミアナッツオイル10mLで希釈します。1日3~4回、3~5日間、胸や背中、足の裏など皮膚の強いところに塗ります。

 

*風邪、インフルエンザ、気管支炎:ユーカリ・グロブルス2滴、ラヴィンツァラ・シネオール2滴、ローリエ1滴を少量のマカダミアナッツオイルに希釈し、1日3回、足の裏に塗布します。これに合わせてユーカリ・グロブルス1滴、ローリエ1滴を1回3分程度で1日2~3回吸入します。塗布と吸入は交互にすると効果的です。使用目安は7日間。

精油の濃度は、精油1滴あたり0.05mLで計算しています。メーカーによって1滴の量が違いますので、使用前にご確認ください。
 

注意事項

・刺激が強い成分を含みますので、喘息の方は他の精油とブレンドする、いきなり吸い込まないようにするなど注意してご使用ください。

・2歳以下の子供への使用は控えます。
​・通院中、投薬中、基礎疾患のある方は医師・薬剤師にご相談の上でご利用ください。

・小児、認知症の方、ペットが触れない場所に保管してください。

・推奨される用量を超えないようにしてください。

・目や粘膜との接触をすべて避けてください。目に入ったり、粘膜に付いた場合は新鮮な植物油で流してください。水を使うと、より体内に浸透しやすくなります。

・本サイトでは、日本で一般的に広まっている塗布濃度よりも高めの濃度でブレンドレシピを書いていることがあります。ご不安な方は低濃度からお試しください。​必ずパッチテストを行ってからご使用ください。

こちらのページの情報をご利用になる前にぜひ下記のページも合わせてご覧ください。

★当サイト情報のご利用方法

★精油の基礎知識

​★精油の使用方法

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