
植物療法の本場フランスなどで学んだ知識と、生理学に基づいた確かなアロマテラピーをお伝えします。まずは無料講座から。

クローブ(蕾)
基本情報
一般名:クローブ(蕾)、チョウジ、丁子、ヒャクリカ(百里香)、Clove
学名:Syzygium aromaticum、Eugenia caryophyllata
科名:フトモモ科
産地:マダガスカル、インド、インドネシアなど
抽出方法:水蒸気蒸留法
抽出部位:花蕾
香り:スパイシーで温かみのある刺激的な香り
特性成分:オイゲノール、酢酸オイゲニル、β-カリオフィレン、α-フムレンなど
主な効果・効能
抗菌、抗真菌、抗ウイルス、抗寄生虫、防腐、消化促進、胃腸強壮、駆風、腹部膨満感、抗炎症、抗血栓、抗酸化、鎮痙、鎮静、局所鎮痛(麻酔)、子宮強壮、通経、性的強壮など
解説
温かみのあるスパイシーな香りで、神経の強壮作用があり、体を温めてくれる精油です。
強い抗感染作用があり、消化器系の感染症や消化不良、下痢、おなかの張りなどの不調に使用されます。また、風邪やインフルエンザの予防や改善を期待するブレンドにもよく入っています。局所鎮痛作用があり、急な歯痛の際に使用されます。
出産準備にも良い精油としても知られており、出産予定日の2~3週間前あたりから使用すると、出産時の子宮収縮がしっかりと起こりやすくなり、また出産時の感染症からも母子を守ってくれると言われていますが、自己判断はせず、使用時は医師や専門家の指導に従いましょう。
使用方法と使用例
【使用方法】
皮膚塗布(必ず希釈する)、芳香浴(微量)、経口摂取
【使用例】
*胃腸強壮や駆風に(大人のみ):クローブ1滴とローズマリー・シネオール1滴を空のカプセルに入れ、空いた部分に食用オリーブオイルを満たして飲用します。※症状が現れた時だけの単発使用。頻繁に起こる場合は生活習慣の見直しやストレスのケアをまず行います。
*我慢できない歯痛に(応急処置):クローブを綿棒に付け、痛みのある歯や周囲に塗布します。クローブ精油にはかなり刺激がありますのでご注意ください。
精油の濃度は、精油1滴あたり0.05mLで計算しています。メーカーによって1滴の量が違いますので、使用前にご確認ください。
注意事項
・オイゲノールはフェノール類の中でも比較的マイルドな成分ですが、皮膚や粘膜に対する刺激がありますので、芳香浴に使用する場合は、5%以下で少量使用し、長期使用や大量使用は避けます。皮膚塗布は0.5%濃度以下を目安とします。
・6歳以下の子供、妊娠中、授乳中の方は使用を避けます。
・通院中、投薬中、基礎疾患のある方は医師・薬剤師にご相談の上でご利用ください。
・小児、認知症の方、ペットが触れない場所に保管してください。
・推奨される用量を超えないようにしてください。
・目や粘膜との接触をすべて避けてください。目に入ったり、粘膜に付いた場合は新鮮な植物油で流してください。水を使うと、より体内に浸透しやすくなります。
・本サイトでは、日本で一般的に広まっている塗布濃度よりも高めの濃度でブレンドレシピを書いていることがあります。ご不安な方は低濃度からお試しください。必ずパッチテストを行ってからご使用ください。
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