植物療法の本場フランスなどで学んだ知識と、生理学に基づいた確かなアロマテラピーをお伝えします。まずは無料講座から。
パイン
基本情報
一般名(針葉)：パイン、フランス海岸松、フランスカイガンショウ、マリタイムパイン、Pine
一般名(樹脂)：パイン、ターペンタイン、テレピン油
学名：Pinus pinaster
科名：マツ科
産地：フランスなど
抽出方法：水蒸気蒸留法
抽出部位：樹脂または針葉
特性成分：α-ピネン、β-ピネン、β-カリオフィレンなど
主な効果・効能
抗菌、抗炎症、抗アレルギー、抗酸化、去痰、鎮痙、疲労回復、空気清浄など
解説
抽出部位が針葉の精油を「マリタイムパイン」や「フランス海岸松」と呼び、抽出部位が樹脂の精油を「ターペンタイン」や「テレピン油」と呼ぶことが多いです。樹脂から抽出された精油には、より多くのα-ピネンが含まれます。
芳香浴や除菌スプレーのブレンドによく使用されます。空気を清浄に保つ作用や森林浴をしているような爽やかさがあり、風邪やインフルエンザなどが流行る季節、梅雨など湿気が多い時期、リフレッシュしたい時などにお勧めです。芳香浴により吸引した精油に含まれる抗酸化作用が活性酸素の抑制になるという研究もされています。
副腎皮質刺激ホルモン分泌作用があり、コルチゾール分泌に働きかけ、抗アレルギー作用が期待できるので、花粉症の季節にも。
皮膚塗布した場合、刺激を感じる人がいますので、１～２％以下になるように希釈します。
使用方法と使用例
【使用方法】
皮膚塗布、芳香浴、ルームスプレー
【使用例】
＊空気清浄、気分のリフレッシュ：シベリアモミ２滴、パイン１滴、レモン１滴、ローズマリー・シネオール１滴で部屋に香りを拡散させます。気分もすっきりして集中力が出やすくなります。
＊消毒スプレー：無水エタノール（非変性エタノール）30ｍLに、シベリアモミ１０、パイン５、レモン３、ペパーミント１、ティーツリー１、クローブ１を加えてよく振り混ぜます。アルコール度数を落とした方が可燃性を下げ、また、目や肌に付いてしまった際の刺激を下げられるので、精製水を５ｍL加えます（アルコール度数83.6％、精油濃度2.8％）。使用する容器は、精油やアルコールで変質しないようにガラス製かアルコール液対応のプラスチック容器(最近は１００円ショップでも売られています)やポリエチレン製の物を使用します。空間にスプレーして使用します。お部屋の空気の清浄化、ティッシュにスプレーしてお手拭きに、マスクの除菌、シーツやまくらの除菌などに。
※アルコールを直接吸い込まないように注意してください。マスクの除菌に使用する場合は、スプレーした後すぐにマスクをつけるとアルコールや精油の刺激が強いので、数分たってから身に付けてください。
精油の濃度は、精油1滴あたり0.05ｍＬで計算しています。メーカーによって1滴の量が違いますので、使用前にご確認ください。
注意事項
・酸化しやすいので保管に注意してください。酸化したものを皮膚塗布した場合、アレルギーが起こる可能性があります。
・通院中、投薬中、基礎疾患のある方、妊娠中、授乳中の方は医師・薬剤師にご相談の上でご利用ください。
・小児、認知症の方、ペットが触れない場所に保管してください。
・推奨される用量を超えないようにしてください。
・目や粘膜との接触をすべて避けてください。目に入ったり、粘膜に付いた場合は新鮮な植物油で流してください。水を使うと、より体内に浸透しやすくなります。
こちらのページの情報をご利用になる前にぜひ下記のページも合わせてご覧ください。