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レモングラス
基本情報
一般名:レモングラス、コウスイガヤ、Lemongrass
学名:Cymbopogon citratus
科名:イネ科
産地:インドなど
抽出方法:水蒸気蒸留法
抽出部位:葉
特性成分:シトラール(ゲラ二アール&ネラール)、リモネン、酢酸ゲラニルなど
主な効果・効能
抗炎症、鎮痛、鎮静、催眠、降圧、体液循環促進、消化促進、抗菌・抗真菌、抗ウイルス、虫よけなど
解説
その名の通りレモンに似た爽やかな香りがします。テルペン系アルデヒド類のシトラール(ゲラ二アール、ネラールの総称)が多く含まれ、鎮静作用があり、リラックスに適しています。禁煙したい時には、この香りを嗅いでから煙草を吸うと禁煙しやすくなると言われています。
抗感染作用があり、特にカンジダ菌やヘルペスウイルスに有効です。空気中に拡散しやすい成分を多く含みますので、お部屋の空気をきれいにしたい時にも使用できますが、皮膚や粘膜に刺激があるので、ディフューザーで拡散したあと、しばらくおき、その後換気してから入室するとより安全です。
リンパの流れを促進する作用がありますのでセルライト対策やリンパドレナージュのブレンドオイルに使用されます。鎮痛作用や抗炎症作用があり、神経痛に有効です。
シトラールは、皮膚のタンパク質と反応しやすく、長く皮膚に留まる特性があり、皮膚刺激がありますので、必ず希釈して使用します。虫よけ効果があります。
レモングラスには西インド(C. citratus)と 東インド(C.flexuosu)があり、やや成分に差があります。日本でレモングラス精油として販売されているのは、Cymbopogon citratusが主流のようです。
使用方法と使用例
【使用方法】
皮膚塗布、芳香浴(微量)、経口摂取、料理やお菓子の香り付け、アロマクラフト
【使用例】
*虫よけ(ストレス解消にも):レモングラス(セイロンシトロネラ)3滴、ラバンジン・スーパー2滴、ゼラニウム1滴で芳香浴をします。
*虫刺され:レモングラス1滴、スパイクラベンダー1滴、ペパーミント1滴を少量の植物油に混ぜ塗布します。
*リンパの流れを良くする(濃度:約2.9%):アトラスシダー3滴、レモングラス2滴、プチグレン・ビガラード2滴、ジュニパーブランチ2滴をヘーゼルナッツオイル15mLに希釈し、リンパの流れに沿ってマッサージします。
精油の濃度は、精油1滴あたり0.05mLで計算しています。メーカーによって1滴の量が違いますので、使用前にご確認ください。
注意事項
・モノテルペンアルデヒドのシトラールを多く含み、皮膚や粘膜に刺激がありますので、皮膚塗布や芳香浴に使用する場合は、0.6%以下で使用します。
・長期の使用や多量の使用は避けます。
・6歳以下の子供、ぜんそくの方は使用を避けます。
・通院中、投薬中、基礎疾患のある方、妊娠中、授乳中の方は医師・薬剤師にご相談の上でご利用ください。
・小児、認知症の方、ペットが触れない場所に保管してください。
・推奨される用量を超えないようにしてください。
・目や粘膜との接触をすべて避けてください。目に入ったり、粘膜に付いた場合は新鮮な植物油で流してください。水を使うと、より体内に浸透しやすくなります。
・本サイトでは、日本で一般的に広まっている塗布濃度よりも高めの濃度でブレンドレシピを書いていることがあります。ご不安な方は低濃度からお試しください。必ずパッチテストを行ってからご使用ください。
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